毎日が後の祭り

いまはなにものでもないわたし なにものかになれますように

オンリーワンでいたい

 

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馬鹿ばっかりだァみゃーくのやつぁ
あだまの良いのは島さ出てから戻ってかんや

 

多良川の泡盛で酔った
アイデンティティーが魅力的な

宮古島のおっつぁんの言葉

 

 

ジーの名前は
喜屋武(きゃん)という、宮古島でも多い名字らしい


笑うなよと言いながら笑いを誘う彼の話では
ところどころ間違いやド忘れがあったけど
私がいままで疎かにしてきた
歴史や地理の知識が感じられた

 

 

内地で働いて居たのに
島に戻ってきた彼

 

なんでもオジーに聞きなさい
なぁんでも年寄りから学びなさい 

 

都道府県もちゃんと言えねぇようなヤツァが
いまでぁ年収1000万だよ
ワカらねぇやんな人生
ジーだんご三兄弟の一番上だぁ
もう島さ帰ってこん

 

ジー安楽死が一番だと思ってる
無理に生きるよりぜってぇいいさ
ジーのオバーが死んだ時
そう思ったさ
変人ダロォ
こんなヤツァ他にぁいないだろう
この世の中は
医者が一番儲かるようになってんダァ
アイツラァはダメだ
上品さが必要ダ
エレガントだヨゥ姉ちゃん
これだけは年を食ってもなくならねんだ

 

 

喜屋武さん多分
島にあなたがいるなら
島の人はみんな馬鹿とは言えないね

 

さて

飲もハイ宮古島

 

 

どんなに静かな人でも心のどこかでは
自分は
ほかの誰かとは少し違う
自分が一番変人である
変わっていて唯一無二であると
人とは違う自分だけの何かを
アピールしたいという気持ち
そういう気持ちの破片くらいは
抱えてる気がしてるんです

 

 

オンリーワンでいたい

 

 

痛いほど理解できてしまう
私はまだ未熟で何もできないけれど
やれば出来ると思いたいし
いつかビックなことをしでかせると
信じてやまない心を
殺すことができない

 

それが若さかも知れない
傲慢な無知かも知れない

 

それでも自分だけは
自分だけは
特別だと信じそうになる
ほんとうは
大してみんな変わらないのに
誰かに特別を認めて欲しい気持ちが
いつになっても消えないんだろうなぁ


喜屋武オジーの変人アピールが
それを私に気付かせた

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同様に
五万人弱の小さい島
みゃーく(宮古島の人)が言う
宮古島は沖縄の中でもちょっと違う、
少し癖がある

 

確かにそんな感じはした
きっとずっと宮古にいたら
宮古島を客観視できなくなって
自分たちのルーツを独自性を
信じてしまうような気がした

 

それはきっと素敵な事だけど
同時にそれを声に出して伝えないと
押し殺されてしまう気がして怖い 

 

宮古島
島の言葉を話せるのはもう
親より上の世代


失われていく文化も言語も
誰かが引き継がなければ
簡単になくなってしまう 

 

 

生まれ持った自分の属性を
人一倍大切にしているのが
宮古島でした


千葉の印象は
東京で聞くと
そこそこ知られているけど
沖縄はそうじゃない

そう言う人たちの千葉のイメージは

 

ミッキーマウス
木更津のヤンキー 

 

 

木更津に行ったことのない私と
ミッキーマウスに会ったことのないみゃーくが
千葉について語れるはずも無い 

 

私は自分の生まれた県のことすら
知り尽くしてはいないのだと

 

沖縄の距離感すら

把握できていないのだと

 

ソクラテスに刺された
無知の知を痛感して

 

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ちなみに「宮古」と発音するときは
‘やかん’のイントネーションではなく
‘みかん’の方です

 

宮古島
自分がまだ何者でもないことを
認めざるを得なかった
何者かになれるだろうと
何も行動せずとも信じてやまない自分を
すごく恥じた

 

 

行ってよかったと
心から言える9日間で良かった
やっぱりいつか戻ってきたいです

 

宮古島での9日間の詳細はこちら
https://lineblog.me/nabenabesokoari/archives/1438954.html